2019年12月9日(月)
余裕を持ってたくさん休憩しながら進むために、今までで一番早い朝4時発。
満点の星空と、暗くて見えづらい道標と地図を見ながら歩き出す。
いきなし道を間違えて1.5kmほどロス。。
いま向かってる横峰寺って一番の難所なの?焼山寺や太龍寺以上なの?聞いてないよー
初対面の歩き遍路おじさんにご挨拶。山形からのAさん。
パンパンに膨らんだリュックがとても重そうだ。
今夜同じ宿で、さらにもう一人同宿の方がいるらしい。
このあたりはもうすぐ雪が積もる場所らしー。
この旅で一番縁のあるOさんと遭遇。
もう一人同じ宿とは彼のことだった。ハイ、今夜は酒盛り決定w
ここから非舗装の山道登り。ここまでで既に20km近く歩いているので、残りHPぴんち。。
久しぶりの遍路ころがし。
ころがされてたまるかぁー
[六十番札所 横峰寺]
境内の休憩所ではOさんや大坂のNさんチームなど顔馴染みが偶然集合。
NさんとLINEを交換した。
「お互いプロフィール画像は金髪でチャラいっすね~」
「俺によく似てるやろ?それ死んじゃった息子なんよ」
なんと、、事故死した息子さんの供養で歩いていることは知っていたが、若い頃のNさん自身としか思えないほどよく似ている。
その画像は、人生この先いいことたくさんありそうな若い笑顔だった。
横峰寺は神社っぽい佇まい。
納経所のおばちゃんからあんころ餅をお接待いただく。
人に慣れたヤマガラが手に乗ってくれるらしいので映える一枚が撮れるかもと楽しみにしていたけど、来てくれんかった~
みんなで談笑していたが、先に行かせていただく。
休息中は馴れ合っても、歩きは各自のペースで。
それが遍路のクールなルールなのだぜ。
朽ちた椅子の後ろは谷底。とんねるずのドッキリで使われそう。
下りはヒザにダメージ大~
Nさんチームに追い越される。
身内んちに荷物を預けてるから身軽なのだそうだ。ええなあ。
次の札所、香園寺の裏手から回り込むルートなので、香園寺本体よりもその奥之院を通ることになる。
歩き遍路経験者のお散歩おぢさんが案内してくれた。昨日もそういう方にお世話になったな。
香園寺奥之院・白滝は滝行の名所で、ライブラの老師が現れそうなシチュエーション。
肝心の滝はホースからの水がチョロチョロだったけど、二体の童子を従えた不動明王像がスバラ!
今風のかっこよさに見えるが、背中の刻字によると昭和八年に作られたようだ。
紅葉の道をさらに下る。
[六十一番札所 香園寺]
本堂がカテドラル★
堂内にはゴージャス盛り盛りの大日如来。
次の六十二番札所・宝寿寺は、四国八十八ヶ所霊場会とモメにモメて脱会したため、実際の宝寿寺は非公認の札所となっていた。
そしてここ六十一番の敷地内に公認の六十二番礼拝所が作られ、どちらに参拝して御朱印をもらってもスッキリしないと発願前からヤな気持ちになっていたのけど、宝寿寺の買収劇があり、俺が参拝する八日前の12月1日に事態は解決。宝寿寺は霊場会に復会してラッキー☆
よかったよかった。仲良くしてよね。。てわけでこの香園寺内・宝寿寺礼拝所は12月15日で店じまいとのこと。
[六十二番札所 宝寿寺]
ちゃんとした状態で参拝できてよかった。
ここを買収してくれた人に感謝。
にしてもブサイクな観世音菩薩。
遍路ころがしを含む35kmを歩いたウルトラハードな一日。
旅館小松に着き、達成感に包まれOさんAさんと乾杯!しゃぶしゃぶウメー
Oさんによると、今の俺の歩き方は序盤とは見違えるそうだ。
ヒザと足首の関節痛、足指とカカトのマメ痛と化膿でひどくイビツな歩き方だったので、「彼には無理なんじゃないか」とS大僧正と話していたそうだ。大僧正から心配メッセをたくさんいただいたもんなあ。
出会う方々に心配され、励まされ、乗り越えて、今に至ってます。