2019年12月18日(水)
記念すべき日になるであろう今日は雨。。
歩きに合わせて「愛媛、オレンジ、静岡、オレンジ、きまぐれ、オレンジ」とか唱えながらオレンジタウン沿いを延々と進む。
雨でベンチに座れないので、あの看板のバーミヤンで休憩するのもアリかなと思ったけど、近づいたらバーミヤンちゃうかった。
[八十七番札所 長尾寺]
鐘楼門をくぐる。
ソロモンみたくショロモンって言いたくなるすね。
車で境内まで乗り入れ可能。
結願まで、あと一つ。。
いよいよ最後の札所、大窪寺へ向かう。
何百本も見てきたこうゆう標石、指差しがファンシーだけど百年以上昔に作られた物も多い。
その頃はまだ矢印が無かったのかな?古い書物に【←いとをかし】とか書いてないもんなあ。指も書いてないか。
直角近くまで腰の曲がったご老人が元気にウォーキングしている様子も、たくさん見てきた。
桜金造みたいないい顔してる高地蔵。
前山おへんろ交流サロンに寄る。
他の歩きお遍路さんもいた。
立派なジオラマで、ここまでの道のりを再確認できる。
職員さんが歩きの労をねぎらってくれ、完歩認定の四国八十八ヶ所遍路大使任命書、赤い同行二人バッチ、八十八ヶ所スライドDVDを授与してくれた。
赤いバッジは歩き遍路の証。歩き遍路は全体の2%程度なので、これを付けて高野山へ行くと一目置かれるらしい。
資料館を見学。
青森県からのお遍路さんはあまり多くない。
増えるとよいけど、なんせアクセスが不便でなあ。
道の駅ながおのレストランで食べたオリーブ夢豚の肩ロースがでら旨~っ!
今まで食べたポークで一番かもそうかも☆
わんこたちにめっちゃ吠えられた。。にしても絶妙な柵。
大窪寺への道は5つのルートから選択する。
サロンで雨の日の女体山越えは危険だと忠告され、俺以外のお遍路さんたちはなだらかだが距離の長い迂回ルートへ向かった。
俺はどーしても女体山に挑戦してみたかったので、多和神社経由・女体山越えルートを選択。
ボコボコある山の中で、どのボコが今日の相手なのか分からないけど、やってやんぞオラー
お地蔵さんは一つの札所に向かう度に十基以上はあった気がするので、、千基くらい見てきた?
多和神社。
登りキッツイけど、完歩バッジもらっちゃったから頑張るしかね~。
ベンチに座りてえよ畜生!
さあここからがラストダンジョンてかラストマウンテン!
ラストを飾るにふさわしく、鬼みの深い険しさの女体山。
クロスフィットトレーナーみたいなバッキバキの女体だ。
雲の辺り。
行く先がモヤっててホント天国への階段みたい。。
ってここに来てキリスト教はアカンか。涅槃への階段で。
濡れ岩スベリんぐ!
手を使ってよじ登るしかっ。
ありがとう、いい手すりです★
標高776mの女体山を登りきって、感動の絶景ポイント!
まっしろやないかーい。
1200m先、300m下の大窪寺へ向け下山してゆく。
高度が下がるとモヤが薄れてきた。
ポンチョがゾーマ色なので、展望休憩所でゾーマポーズ。
とうとう、ついった~。
[八十八番札所 大窪寺]
ここが結願の寺、大窪寺。。
本堂にお参り。
はじめはモゴモゴ読んでた般若心経も、噛まずに高速詠唱できるようになりました。
大師堂にお参り。
雨つっよ。
結願後に金剛杖を奉納する寛杖堂。
共に1200km歩いてきた相棒、、俺はもったいなくて手放せないや。
何に使うわけでもないけど、家に置いときたい。傘立てに入れときたいw
弘法大師の幼名はまおたん。
納経所で御朱印と、結願証を発行していただく。
大きなトラブルもなく、ここまで来れてよかったなー。
良い旅をありがとうございました!
結願すると願いが叶うそうだけど、四国の人たちにたくさん良くしてもらったので、そんなご利益いらねーわ。。でもいちおう年末ジャンボ買ってあるw
寺の隣、野田屋の打ち込みうどん。
冷たい雨にいじめられた体に染みる♨
ポタージュのような白みそスープが旨いなあ~。
打ち込みとは具を入れて煮込むことであり、シンセサイザーは使わないそうです。
結願の宿、民宿八十窪に宿泊。
結願を祝福する赤飯そしてビール!食い合わせw
名物大女将から、戦後まもなく口減らしのため、物も金も地図もなく十八歳で初めての歩き遍路をした苦労譚など、興味深い話をたくさん伺う。
いい夜だ★
最終回じゃないぞよ。
もうちっとだけ続くんじゃ。