【四国遍路32日目】命がけの荒行
2019年12月3日(火)
さぶさぶ、ネックウォーマー買っといてよかたよ。
陽が出てきた。岩屋寺までもうすぐ。
[四十五番札所 岩屋寺]
岩屋寺の山門。まだお堂とかは全く見えない。
登る登る。
笑点の客席みたく満員御礼。
うおお、こりゃーダイナミック!
法華仙人堂跡と呼ばれる岩棚にハシゴで登ってみる。
わりと超おっそろしい。。
ふー。
納経所で志願して鍵を借り、【せりわり禅定】の行に挑戦する。
要は白山というとんがり山への登山だ。
人や天候によっては許可されないらしい。
まず、三十六の童子像に御札を納めてゆく。
目印の旗をたどって進む、結構しんどい。
童子行が終わると、施錠された扉の前に行き着く。
こっからが本番。
借り受けた鍵で扉を開く。
岩の裂け目を、命綱なしのボルダリング。
傾斜60°以上あるんじゃなかろーか。
落ち葉のクッションがあるとはいえ、その下は土ではなく岩石オンリー。
昨日の雨に濡れた落ち葉でよく滑るし、落ちたら大ケガか死!
振り向けばぶひぃ~
ネクストステージ、鎖を掴んでよじ登る。
グリップ付きの軍手を用意しとけばよかった。。
振り向けばぶひぃ~
20段くらいのハシゴで頂上へ登るラストステージ。
白山、登り切ったど~!
というところで雪が舞い落ちてきた。ドラマチックか☆
頂上には白山権現のお社があり、スペースは二畳ほどしかなく落ちるとデッドリー。
達成感は大きいけど、最大級の身の危険を感じた荒行だった。てか下りるのも怖いねん。。思い返してみても四国遍路トップクラスのインパクトだった。
あれ、帰り道まちがえた。
無事に生還!命にかんしゃー☆
寺を出ると売店のおにゃのこがしょうが湯をお接待してくれた♨
大坂のNさんに再会。せりわり禅定を勧めたけど「やだ」と即答。屈強そうだからイケると思うけどなあ。
今朝来た道を戻る。
国民宿舎・古岩屋荘でイノシシと玉子のししたま丼。
猪肉は太らなそうな味。
さっき登った白山は草木に遮られて外観を見れなかったけど、きっとこんな感じのとんがり山だったんだろうな。
時間に余裕があり、八丁坂の女将さんから「アルパカに会えますよ」と聞いたので、見る~温泉に入るとこ見るるる~と久万高原ふるさと旅行村に立ち寄ってみたけど、温泉に入るのはカピバラでしたね♨
エサやり楽しかたよ☆
古民家、水車小屋、辻堂など、日本の原風景を再現してる場所だった。
八丁坂に帰投。
「寒かったでしょ~」とすぐに熱いお茶と手作りブルベリ大福を出してくれた。
ここは居心地最高の遍路宿だし、岩屋寺も見応えと厳しさ抜群だったし、アルパカにも会えた、濃ゆい良い日だったなあ。。
夕食は飽きないようにと、二泊目の俺だけ特別メニュー☆
同席はお喋りおばたん、寡黙なおじたん、日本語も英語も通じないメキシコ青年で、距離感が難しかった。